べっ甲（Tortoiseshell）

重さ

7.2 Cts

サイズ

27.2 x 9.2 x 3.8 mm

艶のある黒褐色をベースに、中央へ向かって明るい飴色が広がる三日月シェイプのべっ甲です。
光に透かすと、飴色部分の透明感が際立ち、べっ甲ならではの奥行きある表情が浮かび上がります。
黒味とのコントラストがはっきりしており、月の輪郭がくっきりとした印象です。
表面は丁寧に磨かれており、滑らかなカーブと上品な艶感をお楽しみいただけます。
全体に軽やかな仕上がりで、ペンダントとしても扱いやすいサイズ感です。
なだらかな三日月フォルムは、ワイヤーラップやマクラメ編み、金具留めなど幅広い仕立てに対応します。

◆本べっ甲（Tortoiseshell）について
べっ甲細工は、ウミガメの一種であるタイマイの甲羅を原料に作られてきた、日本の伝統工芸です。
日本におけるべっ甲細工の歴史は古く、奈良時代（745?784年）にはすでに伝わっていたとされています。

べっ甲細工は古くから、高級品・贅沢品として扱われてきました。
その理由のひとつが、原料の希少性です。
日本近海に生息するタイマイの数は限られており、当時から大量生産ができませんでした。
現在ではタイマイは、ワシントン条約により国際取引が禁止されています。
それに伴い、本べっ甲の流通量はさらに限られ、素材としての価値は年々高まっています。

◆お取り扱いの注意
べっ甲は鉱物ではなく、タンパク質を主成分とする天然素材です。
そのため、汗や皮脂、水分、熱、急激な乾燥に弱い性質があります。
ご使用後は、やわらかい布で軽く拭き、
直射日光や高温多湿を避けて保管してください。
入浴時やスポーツ時の着用はお控えいただくことで、
美しい艶を長く保つことができます。